どぅ~も、霧パパです★
1人の、いや6人のおっさんが口を揃えて言う。
「暖かいキャンプがしたい」
長野県の南部に位置する川上村
この村の中に五光牧場オートキャンプ場がある。
我々、おっさんズは、2022年2月、この地で焚き火縛りの極寒キャンプを敢行した。
2022/02/25
どぅ〜も、miniぱぱです。みなさんはご存知でしょうか。ナチュログを通じて知り合ったナチュログ写真部その一部のメンバーがアウトローなキャンプをしていることを。いつもは誰が見ても快適なキャンプをしているメンバーですが、その中のおっさんと呼ばれる年齢層の男たちが年に1度だけ、普段の快適な…
当時の最低気温は-15℃、天候は雪
これまで様々な天候で完璧なキャンプを行ってきたおっさんズ
例え極寒の、雪が舞い吹雪く中でも完璧なキャンプを行う自信はあった。
しかし、フタを開けてみれば、タープ下で炊いた焚き火の炎は、虚しくも体の芯まで暖めることもなく、空気中に霧散し、氷点下の寒空と吹雪の中で自然の脅威を肌に感じ、見事に敗北したのであった。
あれから1年
今年もあの季節がやってきた。
おっさんのための、おっさんだらけの、おっさんによる極寒焚き火キャンプシーズンの到来である。
また今年も自然に負けるのか。
否!
昨年を経験したおっさんたちは、スキルを磨き、道具を得て、進化したのである。
さぁ、今年もやってやろうではないか、
(なんちゃって)焚き火だけの極寒キャンプを!
※注 先に言わせていただきます。今年は、焚き火縛りではありません。今回のテーマは、原点回帰し、ヌクヌクで快適なキャンプです。
焚き火以外の暖房器具が時折写っていますが、それは生きるために必要なのです(笑)
集え、おっさんズ
もはや言わずと知れたおっさんキャンプの恒例の地「五光牧場オートキャンプ場」
今年もこのキャンプ場が舞台です。
昨年は、将来のおっさんが2名ほど参加していましたが、今年は純粋に現在進行形のおっさんだけが参加
心苦しいですが、みんな、家族を自宅に残し、ソロでキャンプ場へ向かいます。
前日、私は愛車のパジェロミニにソロ装備を積み込み、朝3時に自宅を出発
最近の物価高の影響を受け、我が家の財政も赤字が続き、経費削減が重要課題
なので、基本、ソロキャンプの往路だけは高速道路を使用せず、一般道で向かいます。
(復路は、疲れるから高速道路)
高速道路を使えば、五光牧場までは2時間ほどで到着しますが、一般道だと約4時間
かかる時間は倍です。
そのため、出発も自然と早くなってしまいます。
あくまでも経費削減のための深夜出発
決して、遠足前の小学生みたいにワクワクして寝られなかったからではありません。
誰とも喋ることのない、一人ぼっちのちょっと寂しい深夜ドライブ
ここで1人喋ってたらそれはそれでおかしいけど(笑)
途中、休憩を繰り返しながら、午前8時30分
ちょっと早いですが、キャンプ場に到着しました。
キャンプ場までの道のりは、雪も氷もないノーマルタイヤでも走れそうなドライな道でしたが、キャンプ場の敷地に入ると
ガリガリシャーベット状態
まだ受付には早いので、他のメンバーの到着をこの先の駐車場で待ちます。
想像していたよりも少ない積雪
予想よりも高い気温
昨年を経験したからこそ分かる五光の異変
この季節、標高1300mの地は下界と比べれば極寒で、氷点下になることも珍しくない。
しかし、今年の野辺山は昨年とは打って変わって極寒とは程遠い、超快適な気候
普通なら「寒くなくて良いね」と言いたいところですが、おっさんキャンプは変態たちの集まり
極寒と呼ばれ、大雪が降り積もるこの季節をわざわざ選んできているのに、出鼻から鼻をへし折られた気分です。
極め付きは、天気予報がまさかの雨予報
この季節に雨って(汗)
目を疑いましたが、前日でも変わることのない天気予報
もはや真実なんだと信じざるおえなくなりました。
午前9時、数人のおっさんたちが到着し、受付を済ませ、キャンプという名の戦場に向かいます。
おっさん集落
6人中4人のおっさんが早朝からキャンプ場に集結
宴会場の位置を決め
テント内に
快適すぎを目指して、焚き火スペースを設置
会場を囲むように
居室を形成
遅ればせながら到着した2人も
同様に居室を立てていきます。
そして、あっという間に
おっさんたちの集落が完成
それぞれがソロと荷物が少ないのもありますが、やはり全員がキャンプ歴の長いベテラン勢
テントを立てるスピードが異常でした。
呑んで、食って、静かに騒ぐ
この世に生を受けてから約40年から50年のおっさんたち
時には酒という手段を使って仕事という戦いを有利に進め、その度に肝臓を酷使してきた猛者たちです。
そろそろ健康診断で休肝日を設ける等の生活指導を受けたりする年齢
肝臓を休めることも大切・・・ですが
「休肝日っておいしいの?」と言わんばかりにネイチャートーンズのおしゃれバーカウンターに並べられるウィスキーやワイン、焼酎の数々
参加人数6人には明らかに多すぎる酒、酒、酒
「どんだけ呑む気なんやー」と叫びたくなる光景です。
宴の部・前編
これを見てテンションが上がるのは飲んべえだけではない。
この酒に合わせる肴は何がいいか。
(作るメニューは決まってるけど)
自称料理長たちは、用意してきた食材を使い、高級居酒屋ばりの料理を仕上げていきます。
その腕前は、そんじゃそこらの「家でも料理しますよ」レベルではありません。
そんなおっさんたちが腕を振るい、午前11時から途中の休憩を除き、ほぼ途切れることなく、夜まで出続けた料理を紹介
まずは、私の昼御飯から(笑)
設営後、ササっと作れて食べられる鍋焼うどん
これは次のメニューのための布石です。
2品目は、塩と卵白を混ぜ、具材の回りを囲み、オーブンで焼き上げた塩釜焼き
さきほどの鍋焼きうどんのアルミ鍋を洗って、塩を混ぜる器として再利用
塩釜の中には豚の肩ロースの塊肉とローズマリーを忍ばせました。
コストコの塩釜焼きキットで作り方を覚え、一度の失敗を経験した後は、家でもキャンプでも失敗なし
今、1番自信を持って提供できる私のおもてなし料理です。
どんどん行きます。
次は、牛サーロインの厚切りステーキ
ミディアムレアを目指して、すべての面をそれぞれ1分ずつ加熱し、広い面だけさらに1分追加で火入れ
真ん中を指で押して、肉の反発力で焼き加減を確認します。
味付けは、塩コショウのみ
ここからは頂いた絶品料理の紹介
ピリ辛が癖になる
ペンネ・アラビアータ
海のエキスがたっぷり
牡蠣と白子のクラムチャウダー
味が染みこんだ
やわらかもつ煮込み
くぅ、うまい。
どれも旨すぎて、珍しく酒が進みます。
芋焼酎うま~
中休みの運動
夕方前だというのに大量の肴にいつも以上に酒が進み、活動限界が近づきます。
千鳥足になる前に眺望抜群の展望台へ
サイトから少し距離があるので、中休みの運動にはちょうどいい距離
NEWレンズのキャノンRF100-400の望遠レンズを付けたカメラを携え、雪路をふらふらと進みます。
遠くの茂みに動くものを発見
「鹿だー!」
年甲斐もなく、誰かが叫びます(笑)
その茂みには野生の鹿の群れ
たまたま装着していた400mmの高倍率で狙い打ち
思わぬ珍客にテンションあげあげですが、いかんせんピントが合わない(汗)
展望台に到着
少し曇ってはいますが、遠くまで見渡せる抜群の眺望です。
宴の部・後編
まだまだ終わらない宴
運動で少しカロリーとアルコール燃料を消費し、活動限界は回避
体が栄養を求めています。
そんなときには、これ
大阪からやってきた焼き鳥
焚き火の炎で焼き上げ、塩で食す。
「旨い肉には、余計な調味料はいらない。」
そう言わんばかりの焼き鳥の見事な焼き上がりに舌鼓を打ちます。
陽も暮れ、昼から食べ続けたお腹も限界かと思いきや、不思議と腹は空くもんだ(笑)
神奈川県の名店で出されている絶品ホルモン
白コロにハツ、カシラが焚き火の熱で絶妙な焼き加減に調理されていきます。
専用のタレにつけて口の中へ
こ、これは旨い。
酒が進む、進みまくる。
そこに登場したのは中華鍋
負けじと最近買ったマイ中華鍋で炒飯を炒めます。
しかし、ニチネンの固形燃料が火力不足でパラパラ炒飯にならず、やや失敗
味は良いんだが。
これで初日の料理は打ち止めですが、まだまだ宴は続きます。
午前3時起きの体は睡眠を求め、数年振りに飲んだ芋焼酎が精神を蝕み、睡眠欲求が押さえられませんが、気持ちを奮い立たせて、宴の席にしがみつきました。
ちゃんと話を聞いていた記憶はあるのに、内容をまったく覚えてない(笑)
星を求めて
酔いが回り、眠気は最高潮
天気も小雨がぱらつき、この季節にしては気温高めの夜
このまま椅子に座りながら寝落ちしたい。
そんな気分でした。
なのに、なぜか星が出ているらしい。
それを聞いたカメラ好きおっさんたち
眠さで瞼が閉じそうでしたが、6人中5人が星を撮りに外に出るというので、1人寂しく待っていることもできず、便乗して外へ
今年に入って、初の星撮りなのに、完全に酔っぱらっててカメラの操作がおぼつかない。
ピントが合っているのか、不安になりながらも頑張って撮ってみました。
昨年のおっさんキャンプでは、寒すぎて誰1人として星を撮りに行かなかったのに、今年のおっさんたちは、活性が高い。
星撮りのあとには、焦点距離についてプロに疑問を投げ掛けるなどカメラ談義にも花を咲かせます。
今年のおっさんたちは星へのモチベーションが一味も二味も違いました。
星を撮り終え、まだまだ続く宴
だんだんと酔いが全身に回り始めた頃、雨脚も強まり、眠気もピーク
限界を迎えた体は休息を求め、一足早めにテントへ戻ります。
迎えた朝
テントを叩く雨音で目が覚めます。
予報通りの雨
しかも、想像を越えた勢い強めの雨です。
タープを過保護張りしていてよかった。
テントも荷物も濡れることなく、快適な睡眠が取れました。
昨日は宴の場となったサーカスBIG
朝は喫茶店のようにコーヒーの香りが漂います。
座って、朝ののんびり時間を過ごしていると黙ってても出てくる豪華すぎる朝ごはん
マグロの刺身
スープから仕上げた朝ラーメン
旨いし、体暖まるし、最後まで至れり尽くせりのおっさんキャンプ
楽しすぎて、2日間はあっという間に過ぎていきました。
朝食タイムを終え、のんびりしたいところですが、雨脚は強まるばかり
このまま待ってても、弱まることはなさそうなので、名残惜しいですが、撤収作業を始めます。
ソロの撤収はあっという間
荷物を愛車に積み込み
管理棟前の駐車場で別れの挨拶をして
復路は須玉ICから高速道路に入り、安全運転で帰路に着きました。
今年のおっさんキャンプは・・
昨年の負けを取り戻そうと挑んだ心意気を返してもらいたい
それほど、今年の野辺山は温暖な気候で、肩透かしをくらった気分になりました(笑)
しかし、このおっさんだけで実行されるキャンプは、どんな天気でも、どんな環境下でも、関係ないほど、めちゃくちゃ楽しくて、私自身は一年で一番待ち遠しいキャンプです。
大の大人がバカ話と旨い酒、旨い肴で盛り上がる2日間
共通の趣味、共通の話題を持ち、全員がテントとカメラを携えて集えるこの場を、この先も大切にしていきたいと感じた2日間でした。
共に遊んでくれた皆さん、本当にありがとうございました。
また来年、この場所で会いましょう。
~追伸~
私事ですが、今までノルマのように毎月行っていたキャンプでしたが、子供たちも大きくなり、今年は生活環境も大きく変わるので、落ち着くまで、夏頃までになるかと思いますが、キャンプ活動を少しの間、お休みさせていただきます。
それにともない、ブログの更新も滞るかと思いますが、忘れ去られませんよう切にお願い申し上げます。
霧ボッチとの戦いが終わるまで、霧ぱぱは永久に不滅です(笑)
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